RubyConf Argentina 2011参戦記

RubyConf Argentina 2011参戦記とか書くといいのかな。
といっても、例によってカンファレンスの中身はあんまり書いてないのだった。

ブエノスアイレスについた初日は、まずUrban Stationというところにいった。
カフェとハッカースペースが合体したような場所。
1Fではhackathonをやっていて、いろんな人がペアプロをしていた。
2Fでは初心者向けの講演をやっていたみたい。
僕は、原さん、中村さんとおちあい、しばらく仕事をしていた。

ホテルに移動。5411 Soho hotelというところ。むっちゃおしゃれ。
この地区はパレルモといって、ブエノスアイレスで一番おしゃれな地区だった。
ブエノスアイレスは全部おしゃれなのかと思ってあせったが、実際には汚ない通りもたくさんある。

後で知ったことだが、このパレルモホルヘ・ルイス・ボルヘスが育った地区だった。
ボルヘスの名前は通りの名前に残っている。

ホテルではKonstantinと一緒の部屋になった。
彼はSinatraやRackのメンテナとして有名。
最近Sinatraの本(オライリー)を書いたんだそうだ。

夜はビールを飲みにいく。地ビールのお店。8種類のビールを少しづつ飲めるセットで、うまかった。

二日目、スピーカーとオーガナイザー交流の日ということで、
みんなでバスにのって郊外に移動。高速を2時間くらいか。
到着したところはひろびろとした芝生が広がっていて、中央にはプールがあって、レンガ作りの家がある。
Asado、つまり豚肉、牛肉、ソーセージのバーベキューが焼かれていて、みんなでそれを食べた。超うまい。
食事後はみんなでフットボール。

三日目はRubyConf Argentina 2011初日。自分の発表の日である。緊張するな。
発表の場所は、普段は映画館?ライブ?に使っている場所で、暗い場所。
映画館ぽい椅子の並び。雰囲気はいい感じ。

トップバッターは原さん。前田さんの代りということで、影武者を演じていた。
その次の次が僕の発表。自分の作品と研究と本の紹介をした。
作品紹介はかなりうけて、拍手をいただいた。warmingな雰囲気だ。
その次に発表があって、昼休み。昼は外に出て食事にいく。
初日の発表では、Luis Lavenaが面白かったな。

彼はRubyのwindows用installerを作っている人。Windows用Rubyの悲喜こもごも。
そして、Patrick Hueslerの発表の終わりごろに、いきなり会場が停電した。
しばらく待ってみて、停電が解消しなかったため、その後の発表はcancelされ、
drink upに移動することになった。Githubの提供で、みんなでフリードリンク。
3人で抜けて、イタリアンを食べにいく。うまかった。

四日目は、RubyConf Argentina 2011の二日目。
昨日停電で途中終了したプレゼンの続きから開始。
二人目がKonstantin HaaseのBeyond Ruby。これがすごく楽しかった。
RubyはObject Orientedか?Smalltalkは本当に全てObject Orientedか?
という問いから、ローカル変数への代入はメッセージ送信ではないとする。
本当のObject Orientedの言語として、Newspeakが紹介される。
http://en.wikipedia.org/wiki/Newspeak

Konstantinは以前Portlandに住んでいて、
僕がWard CunninghamにSinatraを教えたんだよといっていた。

Aaron Pattersonの発表。前回のBrasilの際とほぼ同じ発表だが、笑いのとりかたが変化している。
彼の発表はいつも完璧な発表で素晴しい。
中身は、Railsのroutingの話。現状ではすごく時間がかかっているけど、
それをどう短くできるかという話。

現在はBlake Mizeranyの発表。彼はSinatraの作者だ。
https://twitter.com/#!/bmizerany

ということで、続きは後で書く(かもしれない)。

新年あけましておめでとうございます

皆様、
新年あけましておめでとうございます。

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

私は昨年7月に、私の初めての著書『パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則』を技術評論社より刊行することができ、大きな変化のある年でした。

私はこれまでメディアアートの領域で活動してきましたが、同時に産総研で研究者としての仕事を続けてきました。つまり芸術と科学の両方を同時に仕事としてきたわけですが、私はその両者を重なりあったものとしてとらえてきました。本書では、そのような私が考える芸術と科学の重なり合いを、表現することができたのではないかと思っています。今後もそのような、両者の重なり合う領域を求めて、仕事を続けていこうと思っております。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。

書店が人生を変えることもある

eto2009-10-05

ちょっと前になりますが、角谷さんのプレゼンが感動的だったので紹介します。
http://kakutani.com/20090915.html#p01
角谷さんはこれまでも素晴しいプレゼンをされていますが、その中でも一番素晴しいプレゼンだと思いました。自分がどう形作られたのかを卒直に語っていて、「あーそうなんだよなー」と思いました。特に33枚目。「ジュンク堂書店池袋本店6F」で「コンピュータ書籍売場で3冊の書籍に出会う」、これが人生を変えたきっかけになったとのこと。そうなんですよね。おっしゃる通りです。私の人生も書店で変わりました。私の場合は、紀伊国屋書店新宿本店でした。学校帰りに毎日ここに寄って立読みしていました。たまに買ってました。今にして思えば紀伊国屋書店は非常に特殊な書店で、普通は書店売りしてないような本が置いてありました。例えば「試行」という雑誌をよく立ち読みしていました。買ったこともあります。今にしてみれば全部揃えておけば良かったと思いますが、そういうわけにもいかなかった。でもとりあえず立読みで目を通して頭に叩きこむことで、今の自分が形作られたのだと思います。
Web中心の生活を送っていると、ついつい「Amazonがあればそれでいいんじゃないか」と思ってしまいがちです。でもそれは間違っている。少なくとも自分の体験とは異なる。私は書店のおかげで成長することができました。このすごく当たり前のことを、角谷さんのプレゼンのおかげで思い出すことができました。素晴しいプレゼンに感謝します。
で、「ジュンク堂書店池袋本店6F」に戻ります。7月10日の「パターン、Wiki、XP」の発売に合わせて、「時を超える名著の祭典」というフェアを開催していただいたのですが、なんと約2ヶ月たった今でも続いているのだそうです。Twitterで知って驚きました。
http://twitter.com/cmdrj0hn/status/4611849118
こういうフェアは普通はすぐ終わってしまうのですが、発売2ヶ月後の今も続けているということから、書店の意志が伝わってきます。このような「書店の意志」が客に伝わることで、書店の方向性が作られているのだと思います。自分が育ってきた紀伊国屋書店にも「書店の意志」があったのだということを、ようやく理解しました。
このフェアでは、アレグザンダー「時を超えた建設の道」「パタン・ランゲージ」、磯崎新「建築の解体」など、本書に出てくる重要な参考文献が並べられています。手に取って読んでみた上で、購入することができます。実際に見た上で買えるというのは大きなメリットだと思います。本書を読んで、その背景を気になった人は、ぜひ書店でこれらの本に目を通していただければと思います。
もちろんリアル書店には限界もあります。重要な参考文献「形の合成に関するノート」は置いてありません。絶版だからです。こちらはAmazonを頼るといいのではないかと思います。無茶苦茶高いですが。

形の合成に関するノート

形の合成に関するノート

ということで、書店が人生を変えることもあるというお話でした。

『アートとテクノロジーの融合する場所』

イベント告知です。なんと今晩です! (お知らせが遅くなってしまってすみません。)
http://www.urbancomputing.org/
第8回アーバンコンピューティングシンポジウム『アートとテクノロジーの融合する場所』を開催します。
日時: 2009年9月25日(金) 17時30分?20時30分 (開場16時30分)
会場: パナソニックセンター東京 ホール    http://panasonic.co.jp/center/tokyo/
事前予約が必要と書いてありますが、予約無しで大丈夫です。
SIGGRAPH2009とアルスエレクトロニカ2009の報告会です。Webページには書いてありませんが、WiiRemoteの白井暁彦さんも登壇されます。私も登壇しますが、今回私は発表無しです。単なる発表紹介だけではなく、裏話も聞けそう。楽しみです。
http://www.realtokyo.co.jp/events/view/28966
http://opengl.jp/blogger/2009/09/urban-computing-08.html

『Wikiの起源へ』

WikiばなVol.7、無事終了しました。今回のWikiばなは本当に面白かったです。なんでこんなに違う分野の発表が同じイベントに集まっているのだろうと思うほどでした。発表者の皆様、ありがとうございました。
今回発表に使ったスライドです。

Ustreamの記録はこちらです。
http://www.ustream.tv/recorded/1946795
主催者のshinoさん、会場提供の日本オラクルさん、中継担当の技評さん、スタッフの皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました!

アーバンコンピューティングシンポジウムで発表してきました

アーバンコンピューティングシンポジウムで発表してきました。
今日はなんだかあまりうまくお話できなかった気がします。濱野さんに要約していただいたおかげでだいぶわかりやすくなりました。どうもありがとうございました。
中西さん、濱野さんとのトークセッションもとても楽しい話ができました。梅田望夫の話でこんなに盛り上がるとはおもってませんでしたが、結果的にはいいところに着地できたように思います。今後もこのような話を続けて行きたいですね。
木原さん、会場を提供していただいたパナソニックセンターさん、本当にどうもありがとうございました!

Software Designにインタビューが掲載されました

同じ技術評論社つながりで、本の紹介も兼ねて掲載していただきました。ありがとうございます!